発達のつまずき、乗り越えるヒント

診断が怖い?-WISCやKABC検査は、安心して生活する道筋を見つける指針です

診断が怖い?-WISCやKABC検査は、安心して生活する道筋を見つける指針です

2026年01月04日 14:18

お子さんの“長所”を見つけるために──検査をもっと前向きに活用しませんか

「検査を受けたら、数字が低かったらどうしよう」「診断がついたら、この先どう生きていけばいいのか分からない」
そんな不安を検査に抱いて、受検を先延ばしにしてしまう保護者の方は少なくありません。

しかし、本来の検査の目的は お子さんを評価することでも、傷つけることでもありません。
検査は、お子さんの“得意な力”と“苦手な力”を客観的に知り、その子らしく生きるための指針を得るためのツールとして用いるべきものです。


■ 数値の高低だけを見ても、本当の姿は分からない

知能検査では「100が標準で、±15が一般的な範囲」と説明されることがあります。
これは、検査に馴染みのない方にもイメージしやすいようにした、あくまでざっくりとした目安です。

実際には、検査項目を細かく見ていくと、
同じお子さんの中でも、最も得意な力と苦手な力が“40以上”離れているケースも珍しくありません。

この差はその子の個性で、生き辛さのポイントだったり、逆に伸ばすべきポイントだったりします。

  • 得意な力をどう活かすか

  • 苦手な力をどうカバーするか

  • どんな環境なら力を発揮しやすいか

こうした“生き方のヒント”を見つけるために、WISC,KABCなどの検査は存在しています。


■ 「診断が怖い」から先送りすると、もっと苦しくなることがある

検査を受けた結果、「境界知能」「精神遅滞」などと診断されるのではないか、というイメージが一般の保護者には強くあるのかもしれません。

これらの言葉だけが独り歩きし、
「検査を受けたら知的障害と診断されてしまうのでは…」
と不安になる方も多いでしょう。

その結果、
「もう少し様子を見よう」「いつか力を発揮してくれるはず」
と先送りにしてしまうケースをよく見かけます。

しかし、小学校高学年〜中学生になり、
高校受験が迫る頃には、本人が“できない自分”にすでに深く傷ついてしまっていることが少なくありません。

そうなってから検査を受けても、高校や大学受験にその結果を活かした支援を工夫することは困難となりがちです。

早い段階で力の特徴を知っていれば、
もっと楽に、もっと自分らしく学べたはずなのに──
そんなケースを、現場では何度も見てきました。


■ 小学校低学年で気づいたら、早めの検査が未来を変える

「なんとなく気になる」「学習が伸びにくい気がする」
そんなサインに気づいたら、早めに検査を受けることをおすすめします。

検査や学校での様子、日常生活の聞き取りから、
次のような力を丁寧に分析できます。

  • 見る力(視覚認知)

  • 聞く力(聴覚処理)

  • 感覚刺激への敏感さ

  • 身体の動きのコントロール

  • 注意の向け方・切り替え方

  • 言葉の理解や表現の特徴

原因が分かれば、支援の方向性が明確になり、
お子さんの力はぐっと伸びやすくなります。


■ 検査は「長所を見つけるための道具」

検査は、決してお子さんやご家族を傷つけるためのものではありません。

「この子はどんな力を持っているのか」
「どう生きると、その力を活かせるのか」

その答えを見つけるための、大切な手がかりです。

早めに指針が見つかれば、お子さんに合った目標や進路を、無理なく設定できます。

それが保護者の方の希望とは異なる、ということがあるかもしれません。
それでも、
“その子らしい生き方”を一緒に探し、応援していくことが、お子さんの長い人生にとって何よりの支えになります。


■ たまっ子ふぁん教育相談室では、長所を生かした進学・就業の提案ができます

たまっ子ふぁん教育相談室では、
検査結果を「数値」ではなく「生き方のヒント」として読み解き、
お子さんの長所を最大限に活かした進学・就業の選択肢を具体的にご提案しています。

  • 得意な力を伸ばす学習方法

  • 苦手をカバーする環境調整

  • 将来の進路の方向性

  • 本人が自信を持てる関わり方

こうした視点を、丁寧にお伝えします。


**お子さんの未来は、数値では決まりません。

その子が持つ力をどう活かすかで、大きく変わります。**

気になることがあれば、どうぞ早めにご相談ください。
お子さんの“らしさ”を一緒に見つけていきましょう。