
WISCとKABC、どちらを選ぶ? 目的別・支援別の使い分けガイド
2025年10月12日 17:22
WISCとKABC、どちらを選ぶ
目的に応じた“納得の検査選び”をサポートします
「子どもの発達や学力のつまずきが気になる」「支援の必要性を感じている」——そんなとき、知能検査は大きなヒントになります。ただ、いざ検査を受けようとすると「WISCとKABC、どちらがいいの?」と迷われる方も少なくありません。
この記事では、たまっ子ふぁん教育相談室の視点から、目的に応じた検査の選び方と、それぞれの検査の特徴をわかりやすくご紹介します。
まずは目的を整理しましょう
知能検査を受ける目的は人それぞれですが、主に以下のようなケースが多く見られます:
特別支援教育の利用を検討している
学力のつまずきの背景を探りたい
支援方法や学習スタイルを知りたい
本来の認知能力と現在の学力を比較したい
この目的によって、選ぶべき検査が変わってきます。
WISC-VとKABC-II、それぞれの特徴と違い

WISC-Vの強み:特別支援利用にも詳細分析にも最適
最新版(2022年発売)で、補助指標により柔軟な思考力や記憶の種類(視覚 vs 聴覚)などを詳細に分析可能
特別支援教育の入級資料として全国的に認知されており、安心して提出できる
今後さらに下位検査が追加され、より詳細な分析が可能になる予定
WISC-Vは、特別支援教育を利用したいと考えている保護者にとっては“間違いのない選択肢”です。
KABC-IIの強み:支援方法のヒントが得られる
継次処理・同時処理といった「考え方のクセ」がわかる
→ 同時処理優位なら「一枚絵で全体像を把握」、継次処理優位なら「一つずつ順番に伝える」支援が有効習得度尺度により、学力(読み・書き・語彙・算数)を数値で見える化できる
本来の認知能力と現在の学力を比較できるため、学習支援に活かしやすい
KABC-IIは、支援方法を具体的に考えたい方にとって、非常に有効な資料になります。
ただし。
とある地域自治体の就学・教育相談担当者はKABCを知らず、入級資料として認められないと発言したことがあります。
WISCもKABCも、今はカウフマン夫妻が監修しているのに。
無知というのは…(以下自主規制)。
WISCを選べばその心配は不要ですから、特別支援教育の入級資料として必要な時は、WISCを選んでおけば間違いがないと言えるでしょう。
当相談室での対応について
たまっ子ふぁん教育相談室では、基本的にWISC-Vを中心に検査を行っています。特別支援教育の入級資料としての信頼性が高く、支援計画にも活かしやすいためです。
ただし、学力との比較や認知スタイルの把握を希望される場合は、KABC-II習得度尺度との併用も可能です。現時点では正式メニューにはしていませんが、ご希望があれば27,000円で対応いたします。検査負担を考慮し、2日に分けて実施することも可能です。
今後、希望者が多ければ正式メニューとしての導入も検討しております。お気軽にご相談ください。
検査の流れ(たまっ子ふぁん教育相談室の場合)
保護者がフォーム入力で事前相談
土日祝日に親子で来所して検査
オンラインで報告書フィードバック
必要に応じて追加相談や報告書送付も可能
まとめ:目的に応じた検査選びが、支援の第一歩
WISC-Vは「制度利用」に強く、KABC-IIは「支援方法の提案」に強い
両方とも信頼性の高い検査であり、目的に応じて選ぶことが大切
当相談室では、保護者のニーズに合わせた柔軟な対応が可能です
どちらがご家族のニーズに合っているか、時間をかけてご検討ください。ご相談にも乗りますのでお気軽にどうぞ!
WISC,KABCの検査結果がすぐに欲しい貴方は「たまっ子ふぁん教育相談室」まで!