
多摩湖畔通級支援室の療育的通級支援とは
2025年10月12日 17:24
🏞 多摩湖畔通級支援室の療育的通級支援とは
〜「発達障害かも?」と思う前に、身体と感覚の土台を見直す〜
「うちの子、ちょっと気になるかも…」
そんな不安を抱えたとき、すぐに「発達障害かもしれない」と結論づけてしまうことは少なくありません。けれど、実際に子どもたちの行動を丁寧に見ていくと、乳幼児期の感覚刺激の不足が背景にあるケースも多く見られます。
落ち着きがない、指示が通りにくい、すぐに癇癪を起こす——これらの行動は、単なる「困った行動」ではなく、育ちの過程で感覚が十分に育まれなかったことによる“感覚の未成熟”が原因のひとつかもしれません。
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🧠 現代の子どもたちが抱える「身体の育ち」の課題
今の子どもたちは、かつてのように外で思い切り遊ぶ機会が減り、身体全体を使った遊びを十分に経験できていないことが多くあります。その結果、発達性協調運動症(DCD)のような「うまく動けない」「ぎこちない」課題を抱えてしまうことがあります。
体育の時間にうまく走れない、ボールを投げられない、跳び箱が怖い——そんな経験が積み重なると、周囲から笑われたり、からかわれたりすることも。子ども自身が「自分はできない」と思い込んでしまうことで、自己肯定感の低下にもつながります。
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🌀 多摩湖畔通級支援室のアプローチ:感覚統合と運動体験
多摩湖畔通級支援室では、こうした子どもたちの「身体と感覚の育ち」に着目し、療育的な通級支援を行っています。活動の中心は、身体全体を上手に連動させる運動体験と、感覚統合を主眼に置いたプログラムです。
ただの運動ではなく、「感覚を満たす」「自分の身体を思い通りに動かす」ことを目的とした支援。子どもたちは遊びながら、自分の身体と感覚を再発見し、少しずつ「できること」を増やしていきます。
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🌱 期待できる効果:からだとこころの土台づくり
このような支援を通して、以下のような効果が期待できます:
• 体幹の向上と、姿勢保持力の安定
• バランス力の向上と、転倒予防
• 感覚刺激を満たすことで集中力が高まり、論理的思考力も育ちやすくなる
• 不器用な動きが改善され、体育や日常生活での「できた!」が増える
• 周囲から笑われたり、からかわれたりする経験が減り、自尊心が育まれる

子どもたちが「自分の身体を信じられるようになる」ことは、学習や人間関係にも良い影響を与えます。
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📘 ご利用にあたってのご案内
本支援室では入級に当たって、WISC検査結果報告書の提出をお願いしております。
お持ちでない場合は、当相談室で実施させていただくことを条件としております。
これは、お子さんの状態をより客観的・適切に把握し、効果的な支援を行うための資料として活用するためです。
あらかじめご了承ください。
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🌈 おわりに:まずは「身体からの支援」を試してみませんか?
多摩湖畔通級支援室では、発達の気になるお子さんに対して「診断ありき」ではなく、「育ちの土台を整える」ことを大切にしています。
もし「うちの子、ちょっと気になるかも…」と感じたら、ぜひ一度ご相談ください。
身体と感覚からアプローチすることで、子どもたちの可能性はぐんと広がります。