発達のつまずき、乗り越えるヒント

学習ゲーム紹介①「メイクテン」

学習ゲーム紹介①「メイクテン」

2025年10月12日 17:20

🎴遊びながら育つ!トランプ学習ゲーム「メイクテン」のすすめ


「メイクテン」は、トランプ1組でできるシンプルな学習ゲームです。神経衰弱のように、伏せたカードをめくって「ちょうど10」を作るだけなのに、記憶力・計算力・社会性が自然と育ちます。

🔧準備するもの

  • トランプ1組(イージーモードで遊ぶならジョーカーも使います)

  • 机の上に並べられるスペース

📜基本ルール

  1. カードの扱い

    • 1〜9 → そのままの数字

    • 11〜13 → それぞれ「1」「2」「3」として扱う(10を引いた数)

    • 10 → 特殊カード(SPカード)

      • 自分の番の「最初の1枚目」で出た場合 →「10」として使える

      • 2枚目以降で出た場合 →「0」として扱う

    • ジョーカー(イージーモード用)

      • ジョーカーが出たら、それまでにめくった札をすべてゲットできる!初心者や小さい子におすすめ

  2. ゲームの流れ

    • カードをよく切り、裏向きで場に並べる

    • 順番にカードをめくり、合計が「ちょうど10」になるまで何枚でもめくってOK

    • 合計が10になったらそのカードをもらえ、続けてめくることができる

    • 合計が10を超えたら次の人へ

    • 場のカードで10が作れなくなったら終了。残りはみんなで分ける

⚠️注意ポイント:SPカードとジョーカーの扱い

  • 10のSPルール:最初の1枚目なら「10」として即ゲット!二枚目以降にめくって出た場合は「0」として扱います。めくるタイミングで数が違うので、計算に注意!

  • ジョーカーの特別ルール:イージーモードでは「お助けアイテム」として活用可能。めくったら、それまでの札を全部ゲット!感情のコントロールを練習したい子には敢えて逆転要素として追加しておき、自分がゲットしたら喜びすぎない、家族や友達がゲットしたらおめでとうと言おう!と追加ルールを工夫してもよいですよ

✨育つ力

🧠記憶力

  • どこにどのカードがあったか覚える力が自然と鍛えられる。敢えてきれいに並べ、めくった後に元の場所へ戻すことをルールに追加すれば、空間把握能力の向上も期待できる!逆に、こだわりの強い子は、敢えて雑然と並べて、きれいに並べなくてもいいよね、と予告してこだわりを減らす練習にも

  • 神経衰弱の要素で集中力もアップ!

➕計算力

  • 合計が「10」になるように、瞬時に足し算を繰り返すことで数量感覚を身につけられる

  • 5,10のかたまりを捉える力(5,10の合成分解)が育つ

  • 順番を待ちながら、複数のカードの位置を覚え、計算する必要があるので、マルチタスクを処理する力が鍛えられる!

🤝社会性

  • 順番を守る、他者のプレイを見る、協力して終わらせるなど、教室で守ってほしいルールやマナーが身につく!

  • 勝ち負けの耐性がつき、友達と仲良くできる力が高まる

  • 勝敗より「みんなで楽しく過ごすこと」の大切さを学べる

🛠ちょっとした工夫で、もっと楽しく!

👶初心者向け:「メイクファイブ」

  • 1〜5のカードだけを使って「5」を作るルールに変更

  • 小さい子でも遊びやすく、達成感を味わえるので、まず「5」のかたまりを意識させたい年長さん~小学1年生のお子さんにオススメ!

🎯上級者向け:「メイクファイブ・ハードモード」

  • 6以上のカードは「5を引いた数」として扱う(例:6→1、7→2)

  • さらに10以上のカード(10〜13)は「10を引いた数」として扱う

    10→0、11→1、12→2、13→3

  • 繰り上がり・下がりの力が必要となる、より高度な計算力と戦略性が試される、頭をフル回転させるエクストラモード!



「メイクテン」は、遊びながら学び、つながる時間をつくる素敵なツールです。親子で、友達同士で、雨の教室遊びで…ぜひ取り入れてみてください。


もし、こうした学習ゲームの活用や、家庭・学校での支援の工夫についてもっと知りたい方は、11月29日の「小平つながりフェス」にたまっ子ふぁん教育相談室も「学習ゲーム体験会」で参加します


ぜひ親子で足をお運びください。


たまっ子ふぁん教育相談室