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ついにきました WISC-Ⅴ21検査版!

ついにきました WISC-Ⅴ21検査版!

2025年10月14日 18:48

WISC-Ⅴの新時代へ──21検査版がついに発表!関連指標の追加で分析力がさらに進化。たまっ子ふぁん教育相談室でも来春導入予定です。

🧠 長らく待たれた「21検査版」、ついに登場!

2025年10月10日、日本文化科学社より*WISC-Ⅴ知能検査(21検査版)*の概要が正式に発表されました 。

 この新バージョンは、数年前からその存在が予告されていたものの、標準化作業に時間を要し、ようやく形となったそうです。

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🔍 進化のポイント:4つの指標でより深い理解へ

従来のWISC-Ⅴでは、WISC-Ⅳにはなかった補助指標が加わり、より詳細な認知プロフィールの把握が可能となっていました。今回の21検査版では、さらに*「関連指標」*が新設され、評価体系は以下の4層構造に進化しました:

• FSIQ(全般的な知能)

• 主要指標(認知領域別)

• 補助指標(認知能力の補足情報)

• 関連指標(臨床的ニーズに応じた追加情報)

関連指標には「呼称速度」「シンボル変換」「貯蔵と検索」などの新しい下位検査が含まれ、合計21の下位検査で構成されるそうです。

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📌 関連指標の詳細は今後の発表に注目

現時点では、関連指標が何をどのように分析できるのかについての詳細なアナウンスはまだ出ていません。今後の研修会や公式資料の公開が待たれますね。

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🛠️ 移行のポイント:既存セットを活かす方法

21検査版の発売に伴い、これまでのWISC-Ⅴ(16検査版)は販売終了となるそうです。

『今までのセットはどうなるねん!』と不安をもたれたご同輩、心配御無用です。今までのセットも従来通りの使い方ができるそうで、個々のケースに応じて関連指標を用いた評価を行いたい場合に関連指標セットを追加で行えば良いようです。ただ、検査用紙は今後すべて21バージョンに統一されるとのことです。


ちなみに、すでに旧版のコンプリートセットをお持ちの場合は、

• 「関連指標セット」

• 「記録用紙セット(21検査版)」

を追加購入することで、新しい検査体系に対応可能とのことです。

また、換算アシスタントをすでに導入済みの方には、アップデートパッチの配布が予定されているそうです。

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🌱 たまっ子ふぁん教育相談室でも来春導入予定!

当相談室でも、来春の導入を予定しています。まずは21検査版を取り寄せ、関連指標が活かされるケースを丁寧に把握した上で、対応コースを追加していく予定です。より精緻なアセスメントを通じて、子どもたちの可能性を引き出す支援を強化してまいります。


当相談室の検査の詳細はコチラまで。

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✨ 今後の展望

新たな指標の活用により、これまで見えづらかった認知特性や学習スタイルがより明確になる可能性があります。臨床・教育現場において、WISC-Ⅴ21検査版がどのような変化をもたらすのか──今後の発表に注目です。

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参考資料: 日本文化科学社