
発達性運動協調症(DCD)って?
2025年10月26日 17:48
発達性運動協調症(DCD)って?
〜気づきと支援の第一歩〜
「うちの子、ちょっと不器用かも…」
「体育の授業が苦手みたい」
「ボタンを留めるのに時間がかかる」
そんな日常の“ちょっとした困りごと”に、心当たりはありませんか?
もしかすると、それは発達性運動協調症(DCD)という特性が関係しているかもしれません。
DCDとは?
DCD(Developmental Coordination Disorder/発達性協調運動障害)は、運動のぎこちなさや不器用さが目立ち、日常生活や学習に支障が出る発達特性のひとつです。
たとえば…
ボールを投げたり受けたりするのがうまくできない
字を書くと手が疲れやすく、文字が読みづらい
着替えや食事に時間がかかる
こうした困りごとは、周囲から「努力が足りない」「やる気がない」と誤解されてしまうこともあります。
しかし実際には、脳の運動制御の発達に関係する課題であり、本人の努力とは別のところに原因があります。ADHDや限局性学習症(SLD)など、他の発達特性と併せて見られることも少なくありません。
親や先生が気づくサイン
DCDの子どもたちは、周囲の期待に応えようと一生懸命がんばっているのに、うまくいかないことが多くあります。
その結果、自信を失ったり、挑戦することを避けるようになったりすることもあります。
「なんでできないの?」ではなく、「どうすればできるようになるか」を一緒に考えていくこと。
それが、子どもにとって安心できる環境づくりの第一歩になります。
支援の選択肢はいろいろ
DCDへの支援には、作業療法、通級指導教室(東京都内なら特別支援教室)、放課後等デイサービス(放デイ)など、さまざまな方法があります。
それぞれにメリットがありますが、診断や療育手帳、受給者証が必要な場合もあり、「今すぐちょっと試してみたい」という気持ちに応えられないこともあります。また、放デイや通級は諸事情あって、必ずしも発達支援に詳しい支援者や教員が担任を受け持っているわけではなく、結果としてDCDへの支援が軽視されがちな場合もあります。
多摩湖畔通級支援室のご紹介
柔軟で実用的な支援を「多摩湖畔通級支援室」では提供しております。
ここでは、身体全体の協調性を高める支援、手先の巧緻性を向上する支援、ビジョントレーニングなどを受けることができます。
≪メリット≫
療育手帳も受給者証も不要です
必要な時に、必要な回数だけ利用できます
保護者や先生との連携を大切にした、実践的で温かい支援が受けられます
「ちょっと気になる」「まずは試してみたい」そんなご家庭にとって、非常に利用しやすい仕組みです。
支援のハードルが低いからこそ、早めの気づきと対応につながりやすくなります。
まとめ:気づきが支援につながる
DCDは、見過ごされがちな特性ですが、適切な支援によって子どもたちは大きく伸びていきます。
まずは気づくこと。そして、無理なく始められる支援につながること。
多摩湖畔通級支援室のような場が、子どもと家族の力になってくれるはずです。
「できるようになるって、嬉しいね」そんな笑顔が、きっと増えていきます。