発達のつまずき、乗り越えるヒント

WISC,KABC検査で 分かることと分からないこと

WISC,KABC検査で 分かることと分からないこと

2026年01月25日 14:29

WISC、KABC検査で分かることと分からないこと

子どもの「力」は目に見えません。見る力、聞く力、覚える力、考える力、計算する力──こうした認知の働きは、日常生活の中では捉えにくいものです。WISCやKABCといった心理検査は、その“見えにくい力”を数値として可視化するための道具です。決してラベルを貼るためのものではなく、お子さんの理解を深め、より良い支援につなげるための手がかりを与えてくれます。


🧠 WISC・KABCで分かること:お子さんの力の“凸凹”

検査を受けると、得意な領域と苦手な領域が数値として表れます。
例えば、

  • 視覚的に情報を処理する力がとても高い

  • 反対に、言葉で理解する力が極端に苦手

といったように、一人の中に大きなアンバランスがあることは珍しくありません。

この“凸凹”が大きいほど、学校生活や家庭生活で「生きづらさ」として現れることがあります。検査結果を丁寧に読み解くことで、

  • どんな練習が効果的か

  • どんな支援が負担を減らすか

  • どんな環境調整が必要か

といった具体的なアドバイスを、保護者やお子さん本人にお伝えすることができます。


🔍 検査だけでは分からないこともある

一方で、WISCやKABCの数値だけでは判断できないことも多くあります。

たとえば、限局性学習症(いわゆる学習障害)が疑われる場合、WISCの結果がその可能性を“示唆”することはあります。しかし、WISCの数値だけで学習障害と断定することはできません。
読み書きや計算の実態、学校でのつまずき方、家庭での様子など、別の検査や日常の観察を組み合わせて総合的に判断する必要があります。

また、感情のコントロールが苦手で不機嫌さを使って周囲を動かそうとする、いわゆる“フキハラ”のような行動が見られる場合でも、検査上は大きな凸凹が出ないことがあります。
その場合は、

  • 周囲の環境要因

  • 生まれ持った気質

  • 家庭や学校での関わり方

など、検査以外の視点から理解する必要があります。


🌱 検査は「原因を断定するもの」ではなく「理解を深める道具」

WISCやKABCを受ければすべての原因が分かる──そんな万能なものではありません。
検査結果はあくまで“今のお子さんの力を可視化したもの”であり、成長とともに変化する可能性も十分あります。

大切なのは、

  • 得意な力をどう伸ばすか

  • 苦手な力をどう補うか

  • どんな環境なら力を発揮しやすいか

といった“これからの方針”を考える材料として活用することです。


📩 ご相談は「たまっ子ふぁん教育相談室」へ

検査結果の読み解き方が分からない、学校や家庭での困りごととどう結びつければいいのか迷っている──そんなときは、どうぞお気軽にご相談ください。

お子さんの力を正しく理解し、より生きやすい環境を一緒に整えていくお手伝いをいたします。